<はじめに>


みなさん、元気にしてますか?

シザーズが「無期限の活動停止」をした夏から、時間が経ちました。
あの熱気がいつも頬を染めます。
シンノスケ、いもや、ユッキィ、それぞれ元気にやっています。

2002年に活動を始めて、8月33日のワンマンライブ「Endless summer」まで、


輝いたまま、そっと、そっと、しておきたかった。


これが素直な想いでした。
だから、活動自体を更新させるには、とてもとても慎重になりました。


そっと、置いておくのがよいと。


あの雰囲気は、この三人でなければ出せません。
そして、みんなが居てくれたからできたことです。
多くの人と出会い、ツアーやCDをリリースしたことも、
応援してくれるみんな、協力者、仲間がいたからです。

その後のコトをお話することもしませんでした。
そのままを置いておくのがベストだと考えていました。


だけどみんな生きている。
環境は変わってく。仕事が変わってく。付き合う人が変わる。家族ができる。
出会いがある。別れもある。
波長が違うのは、当たり前なことだ。
そのまま置いておく難しさに、バカみたいに頭を悩ませていました。



<バンドについて>


「バンド活動」には、体力と気持ち、そして覚悟がいる。
中途半端にはできない。と感じていました。
本気か本気じゃないかの区別なんて、自分が決めることだけど、その熱がまわりを動かせるかどうかだと思う。
レーベルを運営している時、仲間にもよく話していたものです。
朝までかかって話していたから、嫌われていないか心配していたものでした(笑)
なんて…みんな本気だからこそ話し合えたんだけどね。
シザーズに会いに来てくれるみなさんに言うことではなかったので、今まで言葉にすることはなかったです。演者の事情なんて、見に来る人に関係ないもんね。
バンドマンの近くにいた人は、その事情に混乱したこともあるんじゃないでしょうか。付き合ってた人だったら、なおさらです。代表して謝ります、ごめんなさい!

語弊を恐れず言えば、
社会で生きていくには、ミュージシャンは肩身が狭いところが多い。
華々しいところもあるけど地道で、体力と気持ち、そして覚悟がいる。
例えば「親が」とか「年が」とか、まわりが気になる人は、やめといたほうがいい。
だけど、自立した活動が出来れば、ほかに換えられない経験ができる。ほかにはない人の繋がりがある。

やるならとことんやってください!

そうでなければ、楽しくやったほうがいい。
ある一日のライブに向けて、楽しくやったほうがいい。
大きくても小さくても、本気でやることです。
結局、本気じゃないと何事もつまらないんだと思う。
なんとなくじゃ、彼氏も彼女も愛せないでしょ?




<シザーズの近況>


あの夏からしばらくして、ユッキィが帰国してきた時、こっそりスタジオに入って音を出しました。
昨年は、シンノスケがパーソナリティーを務める「シンノスケの感謝日和」という番組に、いもやとユッキィがゲスト出演してくれました。三人集まると、一瞬で「阿吽の呼吸」みたいなものが生まれるのに、本人たちもびっくりしました。不思議なもんだ。
「音楽活動」という面では、方法やペースはあるのかもしれないとも感じていますが、シザーズの表立った活動は、意味を大事に行動しようと思っています。


あれからメンバー三人は、それぞれの道を歩いています。


ここでは紹介しませんが、シンノスケも、いもやも、ユッキィも、それぞれのストーリーを歩んでいます。
だけど、三人ともシザーズを忘れてはいません。
シザーズがあったからこそ今があることを、痛感させられるコトが多い。


環境は、変わっていく。年も重ねていく。

誰だって同じだよね。みんなも同じだよね。

だけど、

「あの頃」や「あの時」が簡単に「昔のこと」になってしまうのは、寂しいものです。

それは活動中も今も、ずっと感じてきたことです。


みんなに伝えたかったことは、ずっと変わっていないです。


変わらずに、変わり続けるということ。
今は今しかないということ。
生きているということ。
笑って泣いて、自分らしさと出会い、考えること。
無性に「感謝」したくなる体質になるってこと。
人はいつもなにか足りなく感じる、だけど、幸せだってこと。


学校でもテレビでも、一般論も、教えてくれないことでした。
これは、伝えたかったことでもあるけど、シザーズの活動を通して、感じて学んだことなのかもしれない。



「みんなの中で生き続ける」


これは、シザーズだけでなく、どんなバンドにも当てはまることだと思う。

使命とまでは言い過ぎでも、
あの頃の雰囲気を想い出す「真空パック」する努力は必要なんじゃないかなぁ。
だから行動や言動は、大切にしたほうがいい。



二度と来ない、あの日に帰りたい。
今すぐにでも。

時にセンチメンタルに思うのも、悪くない。


だからこそ、我にかえって進むのです。

今日は今日しかない。
今まで良かった。
ずっと幸せなんだと。

これは弱さじゃないと思う。




シザーズがなくても、世界はまわっていくのかもしれない。
エンターテイメントがなくても、社会は動いていくのかもしれない。
僕がいなくても、世の中は変わらないかもしれない。
また明日がくるから。

じゃあなんで、シザーズを大事にするんだろう?文化があるんだろう?僕は生きてんだろう?



それは、

人がいるからです。


人が繋がっているから。

人の元気や涙に触れるから。

日常があるからこそ、非日常の感触を人は求めるから。

一度過ごした時間は、永遠に変わらないから。

家族や仲間がいるから。



だからこそ、

僕はここに居たい。




シザーズは生き続けます。




あなたにとってのシザーズが生き続けますように。




読んでくれて、ありがとう。

シザーズはいつでも音が出せる状態をつくっています。

解散なんて水くさいからね!

また会いましょう!



シンノスケ